小学6年生だった時、近所の幼馴染の子たちは何かしら習い事をしていました。習字、ピアノ、熟通い、英会話教室など。私は主にピアノと習字を週1回通っていました。そんな時、私の母が近所のお母さんたちにつられたのか、私に「○○○町の英会話教室行ってみたい?」なんて急に聞き出してきたのです。「はあ?英会話?だってピアノと習字で十分だってお母さん言ってたでしょ?」「う~ん、でもね○ちゃんと○ちゃん、通い始めたんだって。」「ふ~ん、あの2人がねぇ。」当時6年生だった私は何とも思わなかったのです。

その英会話教室は昭和のアイドルだった女性歌手(現在は引退)MYがイメージキャラクターでCMに出ていました。「A,B,Cは知っててもそれだけでは困ります~!」というセリフが売り出しでしたね!O英会話教室です。(今はもうありません。)

でも幼馴染の2人からその英会話教室の話を聞かされて、何となく私も行きたい気になり、母が早速申し込んでくれました。その幼馴染の2人と同じクラスに入ることが出来ました。

教室はとても近距離で子供の足でも十分でした。ワインカラー色をした教材、アルファベッドを並べるためのビンゴ版、その他色々な英会話の教材がありました。それが私と英語の初めての出会いだったのです。

先生はとても優しくて面倒見のいい方でした。カセットテープでまず英語の会話を流して皆でヒアリングをしてました。初めての体験で私は英語は勿論初めてなので「???何?何て言ってるのかな?」と驚きの連続。でも前から通ってる幼馴染の2人はもう慣れて色々教えてもくれました。

英会話教室は毎週木曜日で私はどんどん通っていくうちに楽しさを感じるようになってきました。中学生になれば英語の授業があることは知っていましたが、1年も早く学べて何だか得をしたようなそんな気分でした。

特に楽しかったレッスンはビンゴ版にアルファベッドを並べる事でした。まだA,B,C~など知らない私にとっては覚える事自体がとても楽しかったのです。先生の指示でこれとこれを並べてね~って遊び感覚でやっていたことを今でも覚えています。

それからカセットテープで聞いた単語を繰り返して聞き、それを真似して声を出して言う。まずは短いものから。「Apple」「Peach」「Pencil」「Piano」「Book」等まず物の名前を英語にしたらどうなるかを学びました。

段々レッスンが進むにつれ、今度は自分の名前を英語で話す練習もありました。「My name is ○○.」「Wha’t your name,plase?」ですね。

最初は違和感があった私でしたが、6年生で英語ってこんなに楽しいもの~って感じるようになりました。教材を使ってお互いに名前を聞き合ったり、物の聞き方の会話のやりとり。本当に小学生にとっては初心者中の初心者で分かりやすく丁寧な教え方でもあり、私は当時の先生に英語好きにしてくれたこと、感謝しています。

大人になった今でもその当時の教材が保管してあります。状態はとってもいいです。思い出の詰まったものばかりで捨てることが出来ませんでした。すっかり古ぼけてはいますが、子供だったころの想い出は消えていません。

英語との出会いが私の今後の運命に大きく関わって来そうな予感がしてました。