入学式を終えてすぐに翌日から授業が始まりました。授業の開始は9:20からでした。中・高校時代と違って朝はゆっくり目で家を出ることになり、通学は楽になりました。通学方法は高校と同様自転車でした。自宅からNG学校までは約30分の距離でした。

授業初日の日。アメリカ人講師が教室に入ってきました。わあ、アメリカ人の先生だ!何を話すんだろうか?アメリカ人講師は男性で、B先生といいました。B先生は日本語は話せるそうですが、授業では一切日本語は話さないということでした。身長が高くてすらっとした体型。いかにもアメリカ人らしい男性の先生でした。最初に挨拶した言葉は「How do you do! New NG sudent members. My name is B.O. I am English Conversation teacher.(初めまして!NG学校の新入生さん。私はB.Oと申します。私は英会話担当です。)」自分ながらによくB先生の初めての挨拶言葉よく覚えていたなぁと思います。と言いますのは隣に通訳のチューターの人がいたからです。

これからは英会話を勉強するにあたり、「No Japananise.」でやっていくとのことでした。上達させるためには日本語は一切なしと言う規則だったのです。でもB先生もリラックスした授業をしたいと心得ていたので最初は簡単な挨拶程度の会話からスタートさせたいと話しました。

英会話=Engilish Conversationの本格的スタートを切りました!中・高校時代で学ぶことのなかった生のアメリカ英語!わ~、生英語。興奮に陥ってしまった私。余りの興奮感に私は思わず「OH!」と声が出てしまい、B先生に名簿を見ながら名前を覚えられ、「○○!(私の名前)Please your mind relax.(○○さん!心を落ち着かせてね。)」と言われてしまいました。(笑)

B先生は若くて30代前半の男性でした。既婚者でアメリカに妻子を残しての単身赴任?でしたね。よく妻子のお話を聞かせてはくれましたが・・・。私達生徒はアメリカ英語がまだまだ理解できなくて四苦八苦したものでした。少しわかったのは奥様が料理が上手でお子さんは愛らしいことぐらいだったでしょうか?やはり初めての生英語の授業で生徒をリラックスさせたいB先生の配慮だったと思います。何せB先生は奥様とお子様をとても大切にし、愛してましたから。単身赴任で日本に来たからこそ、その思いは強かったんですね。さすがに素敵な旦那様です。

アメリカ人の初めて聞く生英語。やはり中・高校の学んで読んで聞いたものとは全然発音が違います。今まで日本語感覚でしかボキャベラリーを勉強してなかったので最初から生英語・会話は難易度が高いか?と思ったりもしました。でもこれが本当の最初のレッスンだったのです。アメリカ英語の発音。これはヒアリング力もつけないと分かるようにはならない!?でもちゃんとヒアリングの授業は設けてありました。何でも初めての事ばかりで戸惑い、不安、違和感などありましたが、これが本当の英語力をつけるための授業だったんですね。一体中・高校と貴重な6年間も英語を勉強してきたのに、あれは一体なんだったのでしょうか?

あの6年間の英語の勉強。確かに英語の授業に変わりはなかったですが、文法ばかり中心だったことに改めて気付いたのはこの時期からでした。