短期留学中には、週末はホームステイがありました。40人のメンバーに各自決められたホストファミリーの所へ2人ずつ行く配置がもうすでにされてました。私を迎えてくれたホストファミリーはM夫妻。実はM夫妻はアメリカ人でした。1人娘はシドニーに嫁いで夫婦2人暮らしでした。でもホームステイでも驚きの連続。部屋には暖炉、庭にはプール付き。日本では考えられないほどの土地の広さ!いかにオーストラリアは広いってことを実感しました。

ではM夫妻はアメリカ人であるのに何故オーストラリアに移住したんでしょうか?その理由は?1人娘がオーストラリア人の男性と国際結婚してついてきたのも同然だったのですが、シドニーより離れたこのブリスベーンで土地を買って家を建てたのです。日本ではとても考えられない100万で家が建てられたそうです。しかも庭にプール付き!素敵な家で庭には奇麗な花が沢山植えられていました。

M夫妻はとても親切にしてくれました。夜になるとさすがに冷え込んできたので暖炉に火を入れて。これも日本にはありません。暖炉って本当に暖かい。日本では石油かガスストーブが当たり前だけど、こうして暖炉のそばでくつろぐなんて今しか出来ない貴重な体験でした。

食事の時間に私は梅干しをW夫妻にあげました。M夫妻は「OH! This is pickled plum.On showing this,I warmed to Japan.(おお!これは梅干しじゃないか。これを見て日本が懐かしくなったよ。)」M夫妻は昭和39年の東京オリンピックの時に丁度日本に来たらしく、オリンピックを見学したことがあったそうです。観光旅行の目的で。その時の日本選手の活躍ぶりに感激して以来、日本人が好きになったと言うエピソードも話してくれました。だから今回日本人を受け入れるホストファミリーに積極的にG大学に申し込んだそうでした。

ホームステイの週末。とっても楽しい思い出ばかりです。M夫妻は色んなブリスベーンの観光案内をしてくれました。ゴールドコースト、サファリパーク、色んな動物と触れ合えるブリスベーンのZoo(動物園)。私はゾウに乗ったことがありました。ゾウの背中は大きくて下を見下ろすのが怖いくらいでした。可愛いインコとの触れ合い。せさをあげたりして楽しいひと時を過ごしました。

勿論「No Japanise」でしたから、会話も常に生英語。M夫妻は日本語は一切話せませんでしたので、私は自分なりの表現法で会話をし、国際コミュニケーションを学ぶことが出来ました。完全ではなかったですが、いつしか私も少しずつ英会話が上達していきました。これもオーストラリアに短期留学できたお陰です!両親に、そしてこの企画をたててくれたNG学校に感謝の気持ちで一杯でした。

ホームステイは週末3回行われ、いよいよお別れって時にM夫妻から頬にキスされました。私は「もうこれで2度と会えないかもしれないけど、必ず御礼の手紙を送ります。」と言って別れました。「Good Bye. My best kind of M family・・・.(さようなら。一番親切にしてくれた私のM家族。)」

そして8月11日。全ての日程を終えて日本へ帰国する日が来ました。私はこの短期留学で本当の英会話とコミュニケーション力をつけることが出来ました。その理由とは。やはり本当の海外へ行って「No Japanese」状態じゃないと英会話は出来るようにならないことと、国際人との交流によって国際コミュニケーション力を付けることが出来たのです。これもひとえに短期留学へ行かせてくれた両親、企画をしてくれたNG学校に感謝の気持ちで一杯です!