高校3年の12月。寒い冬がやってきました。私は担任の先生と母との進路最終面談で夏休み頃から希望していたNG専門学校を受験することに決めました。担任の先生は本当に強く私をNG専門学校への受験を勧めてくれました。他に受けたい大学は1件もありませんでしたので、英語の成績が基準の3.0以上ありましたので、推薦で受験することに決定しました。

徐々に大学や専門学校へ推薦受験する生徒も増えて、授業中に空席が目立つようになりました。でも推薦でも受験は受験ですから、欠席扱いには勿論なりませんでした。

さあ、いよいよ私のNG専門学校の推薦受験の当日の日が来ました。覚えてるのは受験当日の日は雪が少し降っていたことです。父の車でおくってもらい、胸ドキドキでNG専門学校の仮校舎へ入りました。控室には他校の生徒が大勢待機していました。試験は筆記試験と面接でした。筆記試験の内容は意外と難しかったです。推薦の割にはレベルが高かったと記憶しています。筆記試験の後は面接。これは団体面接でした。4人の面接官に対して4人の受験者が並んで座りました。1人ずつ違う質問を投げかけられました。私の番が回って来て、質問内容は「今の1$は何円ですか?」と聞かれました。私が受験したころの1$は日本円で約250円~260円の時代でした。ですから「約260円です。」と答えました。印象に残った質問でした。

あとはどうしてこの学校を選んだのかとか、入学後は特に何を勉強したいかなどの質問で面接は終わりました。12月も半ば過ぎになり、寒さも本格化して雪はやんでませんでした。合否は翌日の朝速達で郵送されるとのことでした。もう一晩で合否が出るなんて何と早いものか!ああ~、推薦受験終わったばかりなのに、翌朝までドキドキしてなくちゃいけないのか~と落ち着きませんでした。

推薦受験の終わった夜はすっかりクタクタ。緊張感の中で筆記試験と面接を受けた私。でも合否はもう翌朝速達で郵送されてくる。まだまだ緊張感からは解放されず、手には汗を握ってました。眠れない、すっかり興奮して眠れませんでした。合否の行方がもう起きたころには郵送されてくる・・そう思うと私の胸は張り裂けそうなどうにもならない気持ちでした。もし落ちたらどうしよう?もう他には受験する学校がないし。不安でたまらない一晩を殆ど眠れずに時間だけが過ぎていきました。

推薦受験したのは土曜日だったので、丁度学校の休みの日でよかったんですが、速達が届くまでの時間、私は家じゅうをウロウロしてました。母に、「もう少し落ち着けないのか?」と言われ、「だって・・・。」と言葉が出ませんでした。「いつ来るんだろう?合否の結果って?封筒が薄かったら不合格って聞いてたから。」寒いはずなのに汗が出てました。私はもう何だかどうにかなりそうだったのです。

午前10時くらいだったでしょうか?郵便局の配達員が「○○さんあてに速達です。」わ~、ついに来る時が来た!私はますます胸がもう爆発するくらいになっていました。母がハンコをおして速達を受け取りました。「さあ、届いたよ。中を開けてみたら?」私はブルブル震える手で母から速達の手紙を受け取りました。感触が「あ、何だか分厚い?これはもしかしたら?」早速ハサミで封筒を切り、中身を見ました。そしたら!「合格おめでとうございます」の言葉がありました。とうとう私は翌年4月からNG専門学校へ進学することが決まりました。あの志望校に合格できた喜びは昨日のように覚えています。母と抱き合って喜びました。